日本の住宅は他の国に比べて金額が高いという事がよく言われます
確かに北米市場と比較すると断然高いのは間違いありません
昔、この違いについて調べたことがありまして
自分なりの結論を出しています
- 日本人の国民性 ものさしの違い
日本人は小さな傷や納まりに気を遣いすぎる(作る人も住む人も)
その結果無駄に時間や労力をかけて金額が高くなる
海外のモデルハウスはビックリするぐらい大雑把です
北米人はボコボコにへこんだ車でも平気で乗ってます - 新築住宅に執着していない
中古市場の値が下がらないので、数年住んだら売りに出すことが多い
家族の人数や構成で家を移ることに抵抗がない
日本人のように生涯そこに住むという考え方ではない
その結果建物が長く使われライフサイクルコストが低くなり
住むことに費用をかけない基準となっている - 法律の違いによるところ
地震や性能に対することや労働基準法(足場など)により、北米では
不要な費用が日本では発生している - 設計の考え方
北米は設計図を数万円で販売していてそれを買うので安い
日本では敷地に合わせ個別に設計するので べらぼうに高い - 工事の請負方法
専門職人が専門工事だけをするので、効率も出来も良い
多能工という何でも出来る職人は必要ない
日本では構造組みも造作も同じ大工がする場合がほとんど
工事管理の考え方の違いによる(critical path method) - DIYが発達しており部品調達が容易
材料単価に業者の利益が多くのっていない
中間業者が少ない - 工法の違い
日本の軸組工法は高度な技術ではあるが、難しいので
誰でもできず単価が高くなる - パワーの違い
北米ではプラスターボードのサイズが大きいので作業効率が良い
大きなボードを取り付けてから窓をくり抜くという発想
日本は小さいボードをいくつも丁度よい大きさで貼るという発想
天井ボードは竹うま(のようなもの)で一人で一気に貼る事もある
日本では脚立や足場を昇り降りするので時間がかかる
日本のやり方だけに固執せずに色々参考にすれば、ヒントになる事も
多いはず… ダメなのは決めつけてしまうこと かな?
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