Archive for 5月 2013

建築するにあたってプランニングをしますけど、

これが案外難しいものです

「ここは、こんな風にするとどうでしょう?」とか

「広さは8帖くらいになります」と言えば、感覚的に

分かって頂いた気になります

実際工事が完了してみると、「ああ、こうなるのね」とか

「思ったより狭かったなぁ」となる事があります

しっかりと呑込まれていないのがわからなかった結果です

多くの場合は予想したよりも良かった方なんですけど、

それは新しい物を目の当たりにした時の喜びで、

不満な部分が打ち消されている場合もあるでしょう

 

計画している段階で設計者には完成形が見えていますけど、

施主さんにしてみれば図面からでは良く分からないのです

工事が終わってからでは後の祭りです

 

施主さんで「ああしたい、こうしたい」がはっきりしている方には

言われたとおりにするのはどうなんでしょう?

夢の実現に手を貸してあげたいですしね

鵜呑みにして工事をすると「こんなつもりじゃあなかったんだけど」

という事もあります

良くあるケースが「壁を少なくオープンにしたい、吹抜けが欲しい」

の場合、冬場の寒さや光熱費の高騰、他階の騒音等が考えられますが

計画時には夢の実現に向けて盲目になりがちなんでしょう

勿論計画時にリスクを説明したうえで、納得してもらったとしても

結果的に「そこまで酷いとは思わなかった」みたいになるかも知れません

 

難しいのは要望のない事

そこで家族構成、年齢、生活スタイルなどから計画を練り

「こんなのどうでしょう?」となるんですけど、実際その時点では

内容は見えてないのが殆どではないでしょうか

この場合思ったより良い物が出来たと感じる方が多いようです

 

建築屋として施主さんの要望に100%応えるのが良いのか

ポリシーを持っているなら自信を持ってプランを進めるべきかは

いつも悩む所です

いずれにせよ建物が完成して住んでみて

「ああ、私は良い家を建てられたなぁ」と感じてもらえるのが

ベストでしょう

 

意外な部分で施主さんの満足感を耳にしました

「あの窓の大きさが良かった」や「あれだけの収納スペースを

設けてもらって良かった」とか、「風通しが良くて気持ちいい」

等で、本当の満足感は住んでしばらくすると

住み心地を重視するようになって来ます

もちろんデザインや機能性も重要ですが、もっと基本的な部分

使い勝手が良くないと施主さんの満足感は満たせない気がします