Archive for 9月 2014

他人が設計した住宅を建てるというのは

案外勉強になるものです

自分が設計した物は、ありったけの知恵を絞っても

それ以上は無いですから…

現場で気付く事が少なからずあり

次の設計に生かしていく

今までは設計すれば完成するまで

現場に足を向ける事が少なかった事を反省するのです

 

大工工事が木造住宅の大半を占めるというのに

肝心の大工の目線を重要視していない設計は最悪です

例えば、

クロス下地となる石膏ボードは規格サイズがあり、

そのサイズをきちんと生かせば大工は無駄がありません

壁のボードを規格サイズ91センチ×242センチを使うなら

天井高さは243センチ位に設定すれば

大工は長さをカットする必要がありません

もし、意味もなく250センチの天井高を設定していたら

手間も材料も大きく違ってきます

 

 

 

断熱には以前から興味を持っていますが、

セルロースファイバー(新聞紙・段ボール・木材などの原料の

いずれかを主として造られる木質系断熱材)については

詳しくは知りませんでした

日本ではあまりなじみがないからです

 

この度天井と壁に採用したんですけど

まず、そのボリュームにびっくりです

トラックいっぱいの材料が壁や天井に充填されます

日本で最も使われているグラスウールの密度は

24kg/㎥ですが、セルロースファイバーはその倍

50kg/㎥もの密度があります

密度が高いと何が良いのか?

それは遮音(防音)性能です

YouTube Preview Image

断熱材なのに遮音?なんですけど、外の音が聞こえにくく

なりますし、室内の音が外に漏れるのを防ぎます

とても静かな室内環境を実感します

又、吸音性能はグラスウールでは味わえない

不思議な感覚です

録音スタジオなどで体験できる反射音のない異様な世界です

(もちろんボードを張ってクロスを貼れば音は反射しますが…)

私は楽器を使う趣味を持ちますので、これには感動しました

セルロースファイバーに穴開きの吸音ボードを貼れば

反射音の少ない音楽の環境が容易に出来ますね

 

肝心の断熱性能はどうでしょう?

材料そのものの断熱性能はグラスウールと比べても

大きく違わないのかもしれませんが、

体感で大きな違いがあるのは恐らく施工精度のせいでしょう

グラスウールは施工する人の知識と手間の入れようで

大きく違うと思われますが、充填工法は全く隙間が生じません

つまり材料の持つ本来の性能が100%近く発揮されます

現場現場で形状が異なっても隅々まで材料が行き渡るので

次元の違う断熱性能を実感します

 

その違いは玄関ドアを開けた瞬間に体感します

外気温と室温が大きく違うのが感じられます

室内では外気に影響されない温度が保たれています

ですからエアコンを使えば効果は断然違うわけですね

 

う~ん年齢のせいでしょうか?

最近やたら縁側の居心地が良いのです

物心付いた頃から我家には縁側はあったんですけど、

そこでくつろぐという習慣は無かったんです

 

それがまさかのハマりよう…

休日のひと時はもちろんのこと

毎日のくつろぎの場はこの縁側なんです

何が良いのか?

板の間のひんやり感

風通しの良い清涼感

「ちりん」と鳴る風鈴の音色

特有の密閉感と外への開放感を同時に感じる所でしょうか…

リクライニングチェアーの心地よさと

一人で独占できる満足感もあるのでしょうけど

それを差し引いても

なんて居心地がいいんでしょう

 

我家の縁側は幅95センチほど

出来れば120センチくらい欲しいところだね

 

最近は和室を必要としない人が多く

全て洋室としまるで西洋人のような生活を好みます

でもね、やはり日本人は和室ですよ

そして縁側ですよ

てな事思うのは年のせいでしょうか?