江津市は石州瓦の産地です
全国で言えば三州瓦、淡路瓦、と並ぶ有名な産地ですね
地元に住む我々はこの環境に慣れてしまい当たり前となっていますので
石州瓦の魅力に気付いていないのかもしれません
石州瓦の特徴はその焼き方にあり、1300度の高熱で焼き上げます
詳しい事はよく覚ええいませんが、含水率の低い瓦が出来上がり、
山陰のような寒い地域では冬の寒さにめっぽう強くなるそうです
もう一つの特徴は瓦の色にあり、来待釉薬によりあの独特の赤瓦が
出来上がります
現在の赤瓦はかなり明るい色ですけど、来待瓦というのはかなり
しぶい茶色に近い色です
普段は気が付かないこの赤瓦の風景は、初めて訪れた人には新鮮な
驚きであるらしい
長い間この町を離れているとわかるんだけど、町全体が赤瓦で染められた
この景色は、他の地域では決して見ることは出来ません
また、写真などで赤瓦の風景を見れば、山陰か山陽の山間部だと判る
これは世に誇れる特色なのだから、今後も赤瓦を採用して欲しいのです
屋根のリフォームをするなら迷わず赤瓦にして欲しいですね
ところがこの町にも全国展開の売るだけハウスや町づくりに興味の無い
メーカーは自由な建物を建ててしまいます
そのワガママは地域に一体感を無くし、どこの町かわからない町へと
変化するんじゃないでしょうか?
山陰は山が多く建てた家のバック(背景)が、深い緑色になる場合が多いため
赤瓦がいっそう映えて目立ちます
同じ石州瓦でも黒瓦や銀黒瓦を葺いた屋根は、背景に溶け込んでしまい
存在感がなくなりますね
(写真をクリックしてアップにするとよく分かります)
by tetsu
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