昨日(一昨日だったかな!?)、やっと台風が抜けたおかけで長かった雨が止んだ。そして急に気温が下がったせいか肌寒い。こんな時には体調管理には気を付けないといけない(っていうかちょっと前まで体調崩していた僕が言う言葉ではないか!?)。なんか仕事が落ち着いてきたせいか久しぶりに一人ツッコミをしたような気がする。
Archive for 9月 23rd 2011
毎日同じことの繰り返しの生活を送っていますと、
いつの間にかそれが当たり前となり、仮に間違いが
あっても気が付かなかったりします
そんなものだと思い込んでしまいます
昨日、最近知り合った大工さんとの会話で発覚しました
断熱材について話をしていたら
大工さんの大きな認識違いが見つかったんです
それは断熱材(グラスウール)を設置する位置の話
グラスウールは通常日本製の場合は板状で袋詰めになっており、
袋の耳部分を室内側に取り付ける
(効果があるのかは疑問ですが)
また、断熱材は部屋内側ボードにぴったりと密着して取り付けないと
断熱材としての意味がありません(外気温度をボードに伝えない)
ところがその大工さん
壁厚120ミリの中に50ミリのグラスウールを入れるのに
外壁側に付けているらしい
こうすれば、壁内の室内側に空気層が出来るばかりか
防湿フィルムも途切れ防湿フィルムの意味がありません
この話は断熱の基本中の基本なので我が耳を疑ったんですけど
彼は「自分の知っている大工は皆こうやってるけどな」ってホントかいな…
もしも断熱材にグラスウールを選ぶなら、日本製の袋詰め式でなくバラ???で袋に入っていないものを壁厚の丁度よい厚さで入れたいですね
グラスウールはその密度により種類があります
10kg/㎥はフニャフニャな感じで100ミリの厚さがあっても断熱効果は大きく望めません
他に16kg、24kg、32kg、とあり数値が上がるほど、厚さが多いほど断熱効果は高くなります
図面や見積書にグラスウール厚100とだけ書いてあっても
密度により効果は違いますので注意が必要です
このバラのグラスウールの上に防湿シートを張ります
大きなシートなので繋ぎ部分が少なく湿気が漏れにくいです
この近辺では関東間より間取りが広く材料のサイズが現場に合わない為、ボードを貼るにも下地を調整します
この段階でもボードとグラスウールの間に隙間が出来るケースが当たり前のようにあるんです
これは大工のせいだけではないでしょう
設計者は計画の段階でモジュールを決定したら
ボードや断熱材の規格寸法は考慮する必要があります
大工はこの写真のように横胴縁を入れるしかないですからね
江津市や邑智郡ではモジュールは955や985が多いので、必ずこの問題が付いて来ます
いっそのことメーターモジュールとして建材類もそれに合わせれば施工不良も手間も減るかも…
日頃の仕事を繰り返していると、世の中は変化しているのに気付かない事があります
機会があれば他の現場はどう対処しているのだろう?とか
それについて同じ疑問を持っている人と話す事は重要でしょう
今自分が当たり前のようにしている事が
実は大見当違いだったなんて事が早期発見できるでしょうから
by tetsu