世の中節約ブームですが肝心な所で垂れ流しってのもよくある話です
生活に支障が出るような節約はどう考えてもマイナスですが、
無駄の排除は長いスパンで考えると大きな利益を生むものです
最近面白い商品に出会いました
前からニュースや雑誌、ネットでは知っていたんですけど、
石州瓦を粉砕したものを舗装材として再利用するというもの
瓦工場で発生する廃材(不良品)を粉砕して舗装に使います
これをセラミックサンド(石州瓦粉砕品)と言います
その特徴は
- 照り返しが少なくヒートアイランド現象の抑制に効果がある
- 瓦の自然な色合いが様々な景観とマッチする
- 環境にやさしい(無機質で安全性が高く扱いやすい)
- 多孔質で透水性を持ちながら保水性もある
- 他の材料と混ぜる事が出来、骨材としての用途範囲が広い
このような特徴は住宅周りで使用するには持って来いの材料です
土壌硬化剤と混ぜて使うと舗装面が出来あがります
雑草の繁殖を抑えられるのと景観が格段に良くなります
コンクリート舗装に比べると
透水性があるので水たまりが出来にくいのと保水性に優れるので
打ち水などすれば夏の日射も軽減できるでしょう
又見た目が淡いピンクのような暖色系なのでオシャレな感じです
ならば、アスファルトやコンクリート舗装せずにすべてこれにすれば?
と思うのですが、硬化剤の高価格がネックで割高になっています
じゃあってんで自分で舗装すれば安く出来るかなと思い、
お試しに5㎡の舗装をしてみました
施工前の状況です
車が通らない場所なので舗装厚は3~4センチ
ここは少し厚くて5~6センチあります
厚くしすぎると費用もかかるので底上げのために砂を入れています
今回は電動のミキサーを使って混ぜました
割合は色々やってみないとベストな物は分かりません
とりあえず一般的な1ミリ以下:1~5ミリの割合を1:2にしています
1袋は15kgですので扱いやすく簡単
セラミックサンドを調合して混ぜ合わせたら、食品添加物でもある
酸化マグネシウムを主原料とする、弱アルカリ性の硬化剤5kgを投入し
よ~く混ぜ合わせます
少しずつ水を加えていよいよ準備が出来ました
冬場はなかなか固まらないので、水は少なめが良さそうです
敷き詰めるのに困らない程度の固めとしました
全体に敷き均します
コンクリートと違って鏝で押さえて仕上げると言うよりも、砂場遊びに近い
ものを感じます
これなら素人でも出来そう
コツは少しだけ多めに盛る事でしょうか
あとで押さえつけるため予定の高さよりも締まった分だけ下がるので
「ちょっと高いかな?」と思うくらいで丁度いいみたいですね
仕上げはプレートで固めますが、このような機械が無くても薄いベニヤを
敷いた上を足で何度も押さえれば大丈夫
回転できないので直接プレートで固めてはいけません
全体を押さえたら水を柔らかく掛けて終了です
表面の白っぽい硬化剤が取れてピンク色が浮き上がってきます
完全に固まるまでは養生が必要です
コンクリートやアスファルトとは違うので、固まるまでの養生には
十分気をつけます
気温が低い時は固まりにくいので長時間(2週間とか)かかるようです
今回使った材料は
セラミックサンド 1ミリ以下 75kg
セラミックサンド 1~5ミリ 150kg
硬化剤 25kg
材料費は約1万円
施工時間は二人で2時間ぐらいでした
駐車場や裏庭、玄関のアプローチ等には持って来いの舗装材です
これで靴も汚れず、雑草も生えず綺麗になりました
今後調合の割合や仕上げの工夫などを検討していく予定です