断熱には以前から興味を持っていますが、
セルロースファイバー(新聞紙・段ボール・木材などの原料の
いずれかを主として造られる木質系断熱材)については
詳しくは知りませんでした
日本ではあまりなじみがないからです
この度天井と壁に採用したんですけど
まず、そのボリュームにびっくりです
トラックいっぱいの材料が壁や天井に充填されます
日本で最も使われているグラスウールの密度は
24kg/㎥ですが、セルロースファイバーはその倍
50kg/㎥もの密度があります
密度が高いと何が良いのか?
それは遮音(防音)性能です
断熱材なのに遮音?なんですけど、外の音が聞こえにくく
なりますし、室内の音が外に漏れるのを防ぎます
とても静かな室内環境を実感します
又、吸音性能はグラスウールでは味わえない
不思議な感覚です
録音スタジオなどで体験できる反射音のない異様な世界です
(もちろんボードを張ってクロスを貼れば音は反射しますが…)
私は楽器を使う趣味を持ちますので、これには感動しました
セルロースファイバーに穴開きの吸音ボードを貼れば
反射音の少ない音楽の環境が容易に出来ますね
肝心の断熱性能はどうでしょう?
材料そのものの断熱性能はグラスウールと比べても
大きく違わないのかもしれませんが、
体感で大きな違いがあるのは恐らく施工精度のせいでしょう
グラスウールは施工する人の知識と手間の入れようで
大きく違うと思われますが、充填工法は全く隙間が生じません
つまり材料の持つ本来の性能が100%近く発揮されます
現場現場で形状が異なっても隅々まで材料が行き渡るので
次元の違う断熱性能を実感します
その違いは玄関ドアを開けた瞬間に体感します
外気温と室温が大きく違うのが感じられます
室内では外気に影響されない温度が保たれています
ですからエアコンを使えば効果は断然違うわけですね