子供の頃ハウスメーカーのテレビコマーシャルを見て「自分が家を建てるなら…」
などと空想したものです
部屋の模様替えをすると新鮮な気持ちになり、いつもと変わらない毎日が
少しだけウキウキした気分にもなれます
確かにあの頃って基礎もなくアルミサッシもなく、隙間風が普通に吹いてくる
家に住んでいたので、そのこだわりようは半端じゃないわけです
あれから40年が経過して思うのに、
少しずつ感覚がずれて行くような気がしています
当時は、隙間風が吹かなくて、明るくて、カッコいい家のような事で
良かったわけです
ところが、建築を勉強しますといろんな要素が知識として入ったりします
最も重要なのは建設費の問題
一般的に良い家と言えば、豪華なとか大きい等のワンランク上の
イメージが付いて回ります
でも、年齢が50を超えた頃に気付く良い家の条件は
単純に「安くて、お気に入りの間取り」だったりします
建築を業とする者からみれば「こうであるべき」が住む人にとっては
「全然気にならない」というケースが余りにも多いんです
それは北米住宅を見た時の感覚に似ています
アメリカやカナダなどは細かい部分には全くこだわりません
それは将来まで永久的に住むという感覚が無い為でもありますが、
日本人の「人生最大の買い物」とは異なります
そのように考えますと特に島根県のような平均年収の低い地域
に建てる家は、建築屋主導の建て方ではなく北米的な発想で
良いんじゃあないかと思うんです
4LDKの家が1000万円とかなら若いうちにローンを組んで、
家賃を払わずその分ローンが済めば老後の心配は無いのです
それが現在平気で2000万円以上するのですから、人生は
家を建てるのが目的みたいになってます
安く建てて残りのお金は余暇や趣味の楽しみに使う事で
一度きりの人生はもっともっと楽しめると思いませんか?