入浴中の突然死で死亡する人は、全国で1.5~2万人位なんだそうです
全国の交通事故死亡者数は平成25年で4,373人ですから、
ざっと交通事故の3.5~4.5倍の方がお風呂で亡くなっています
お風呂で亡くなるその原因は、溺死と病死です
病死は脳出血や急性心筋梗塞と脳梗塞が主なものです
気温の低い12月、1月、2月は入浴死が多く、気温の高い6月~9月には少ないようです
それはつまり温度差による急激な血圧の変化が原因
とくに高齢者は血管がもろくなっているうえ、血圧の上昇幅が大きく、脳出血などを起こしやすくなります
ヒートショックは、高齢者の人が家庭内で死亡する原因の4分の1を占めているのです
これを防ぐにはどうすればいいのでしょう?
・浴室の温度は使用前に上げておく
シャワーで高い位置から浴槽にお湯を溜めることで、浴室内全体を早く温めることができます
シャワー給湯をすることによって、浴室温度が15分間で10度上昇すると言われています。(東京ガスの実験にて)
シャワーの蒸気が浴室の温度を効率よく上昇してくれます
但し、換気は適度にしないとユニットバスの天井に水滴が残り、
掃除が行き届かないとカビが発生し汚くなってしまいます
・脱衣室に暖房器具を置く
床にマットを敷くなどして脱衣時の冷え込みを軽減する
・湯温を低めに設定する
入浴温度42~43度の熱い湯は、心臓にかなりの負担がかかるので、
とても危険です
38度~40度くらいの低めのお風呂に入るようにしましょう
入浴温度41度以上になると、浴室事故での死亡者が増加する傾向にあります
・高齢者や高血圧の人は一番風呂を避ける
一番風呂はまだ浴室が温まっていないので、ヒートショックになりやすくなります
家族が入ったあとの浴室内が温まったときに入浴するようにしましょう
家族が入ったすぐ後に、続けて入ることが理想的です
そもそも、日本の住宅は断熱性能が低いのです
コタツに入って暖をとる文化が今でも続いていますからね
家全体を暖める地域では
ヒートショックとみられる死亡率はかなり少ないのだそうです
温かい地域ほど家の断熱には無頓着で
知らず知らずのうちに命の危険に晒されているんですよね