スケルトンインフィルっていう建築方式を知っているでしょうか?
スケルトン・インフィル工法のスケルトンは骨格のことをさしており、
インフィルはというと、内装・外装・設備・間取りのことを指しています。
一般の在来木造住宅では、多くの柱と筋交いと耐力壁が必要とされており、
これは耐震性を高めるためだとされています、そのために、間仕切り壁を構造体
の一部としてかならず設計していかなければならず間取り変更が難しかった
のですが、スケルトン・インフィル工法では、耐久性の高い構造体が作れます。
性能と安全性が従来のものよりも高められたものとなります
スケルトンだから透けて見えそうですけど、構造体と内装仕上げを別々に
考えるという発想、色々な可能性が見えてきます
普通、家を建てる時は柱を建て梁を架け、壁が出来て内装仕上げとなります
でも少し発想を変えて、構造体で全体を作っておき、とりあえず雨風を
しのげるようにする。そして台所や浴室、トイレ等の水周りと寝室を区切り
、最低限の生活が出来るようにする
これを30歳で建てて、1階部分のみ生活できるようにし、二階は物置に
しておく(二階は広い空間と最低限の柱)
つまり二階を造りかけ状態にしておいて子供が成長し部屋を必要とする
10年後くらいに子供室の壁を仕切り内装を施す
必要に応じて壁で仕切り、部屋を変えていく
構造体は最初の段階で完成しているので、その柱さえ残しておけば自由になる
子供たちが家を出て行ったら大きな部屋にも出来るし、資金が出来た時に
部屋を造って行くのも可能なわけです
そんなこと普通は出来ないの?って思うでしょうけど
最初に間取りを決めていると、柱が乱立しているため、取り除けない柱が
無数にあり自由な間取りが取れないんです
住む人数や用途の変化に対応する為には、柱がなるべく少ない方が有利
完成していない家に住むなんて抵抗があるかもしれないけど、
一つの方法として面白いでしょ
構造をしっかりしておけば内部間仕切りを自由に変更して将来的にも使えるので
結局は安上がりなマイホームとなります