今までやったことのない仕事が舞い込んできた。頭を抱えながら何とかこなさなければならない。分からないことがあればすぐにインターネットで調べたり業者の人に聞いて理解していかなければいけない。「失敗は成功のもと」という言葉は大好きな言葉の一つなので失敗を恐れず仕事に取り組みたい。
Archive for 11月 16th 2011
25年ほど前に建てた我が家に家族で住むようになって18年
生活していくうちに色々な事があり、子供たちも成長します
我家の2階に上がるには廊下のコーナーを曲がってすぐに階段があります
そんなわけでインコーナーとなる柱は結構手垢で黒くなってくるんです
せっかくのヒノキの柱もこれじゃあみすぼらしい
ってんでペーパーをかけることにしました
案外紫外線や手垢で変色しているものです
みるみるうちにキレイになっていきます
そんな作業をしていたら、柱から浮かび上がる不思議な文字
魔法学校で習ったわけでもないのに柱の白地に黒い文字
高さは約1メートルくらいの位置
どうやら鉛筆で書いたようで柱にめり込んだ文字跡が汚れて残り、他の
部分は綺麗になったため浮かび上がったようです
そこには、『○○のバカヤロー』と書かれていました
この○○の部分は我家の長女の名前が書かれています
3人兄弟の弟か妹がケンカをした時の腹いせに書いたものでしょう
落書きは目の高さに書くと言いますので、小学生の低学年の頃に
書かれたものだろうと予測するのです
建築の仕事をしていますと、解体という作業もするわけですが
いよいよ明日解体しますという前日に現場をチェックすると、
家具や荷物が全て無くなった部屋にも昨日までここで生活していたんだ
という空気があります 家族が育ってきた証しがあちこちにあるんです
柱の背丈を測ったシルシ、都会へ出た息子の連絡先の電話番号
壁に貼ったシールやポスター、壁に付けられた鍵を掛けるためのフック
おそらく住んできた家族の年輪だと思うのです
その状況は簡単に解体できないので念の為写真に残すのです
そして新築の完成時にフォトアルバムとしてお渡しするんです
我家の落書きをしたとみられる下手人に問いただしたところ
勿論覚えてはおらず、思いがけない発見に家族の会話はいつになく
弾み楽しい時間を過ごしました
この柱は当然我家の有形文化財として永久保存は間違いないでしょう
もし家を建て替えるとしてもこの柱はどこかに使うことでしょう
100万円の床柱よりも価値があると思うのです
子供の落書きを見つけたら叱るべきか褒めるべきか…
by tetsu