かつて新築住宅を手掛けていた頃にはアフターメンテナンスで多くの家庭を
見て歩きました
せっかく建てた住宅を気持ちよく長く使っていただく為です
ところが共通した間違った使い方というのがあるんですね
今まで住んでいた住宅とここ10年で建てられた家(特に高気密で建てた
家の場合)は性能が全く違い、最近の高気密住宅にはまず間違いなく
24時間換気システムが付いています
24時間換気扇というのはもちろん24時間動いていなくては意味がありません
ところが「音が気になる」とか「電気代が心配」等の理由で勝手に
運転を止めておられる家庭が多いんです
大した事じゃないと思っておられるようですが、これはとんでもない話で、
住宅の寿命を縮めてしまう原因になってしまいます
換気が必要なのは空気の汚れもですが、重要なのは湿気を排除する事
外気と室内の温度差が大きい場合は壁の中で結露が起こる事が多く
なります
壁の中に湿気が入らないように防湿シートで防ぐのが基本ですが、
他社がやっているからうちもやっているみたいな「施工のツボ」を
抑えない工務店はざらにありますから注意が必要です
中途半端な高気密はかえって危険部位を作ることにもなりかねません
施工業者がしなければいけないのは湿気を壁の中に入れない仕組を作ること
住む人がしなければいけないのは部屋の湿気の排除です
壁体内結露は普段生活していても目にする事が出来ないので、実感が湧かず
いとも簡単に換気を止めてしまうのですが、
高気密住宅に住む場合は部屋の湿度を下げなくちゃいけません
風呂を使った後は確実に換気扇で湿気を排出しましょう
(浴室内を負圧にして湿気を部屋に入れない為)
雨の日に家の中に洗濯物を干すなんてもってのほかですよ…
by tetsu
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